「ボッテリーナちゃんが消えた?!」~2年学年通信より①~

2022年5月18日

新緑が眩しい季節になってきました。暖かくなってきて、さまざまな生き物が出てくるようになりました。
先日、Aくんが友達と公園で見つけたヤモリを学校に持ってきて見せてくれました。そのヤモリに「ボッテリーナちゃん」という名前をつけて、クラスの子たちと可愛がっていました。
ある昼休みに、Aくんは校庭でそのヤモリをうっかり放してしまい、ボッテリーナちゃんはどこかへ行ってしまいました。そして、周りにいた子たちで辺りを探しました。
しかし、砂と同じ色のヤモリはなかなか見つかりません。チャイムが鳴り、一度捜索は打ち切られ、放課後にまた探すことになりました。
放課後になり、落としたところの近くをまた探しました。「最後にヤモリを見たところに毒蜘蛛みたいなのがいっぱいいたから、やられちゃったかもしれない…。」と言い、Aくんは地面に膝をついて気を落としていました。再度友達と探しましたが、見つかりません。
「自然に帰っちゃったのかな。」「そうかもしれないし、蜘蛛にやられてしまったかもしれない…。見つからなくても、今までのありがとうの気持ちのお墓を作ってあげたいな。」とその子は言っていました。Aくんは落ち込みながらも、数日間一緒にいたヤモリに感謝を込めてお墓を作ろうと提案しました。
すると、遠くの方から「ヤモリいたよー!」という声が聞こえました。一輪車で遊んでいた子が地面を見たときに発見したようです。Aくんは、ものすごく喜んで、見つけてくれた友達に感謝していました。
命を大切することや、友達やヤモリ、さまざまなことへの感謝の思いなどを感じることのできる出来事でした。