本学園で、小学校6年生から中学校3年生までは、中等部に属します。ここでは、3つの中等部教育の特徴を紹介します。
生活の場を中等部に移した6年生の目の輝きは、4月のスタートにふさわしく感じます。歓迎遠足、体育祭、6月に行われる初めての定期試験などを通して、次第に中等部の一員としての意識が高められていきます。しかし、あくまでも小学校の教育課程を根幹におき、私学の特性をもたせ、教科指導、クラブ活動、課外活動を通し、個性・学力の伸長をねらっています。
7年生は、すでに中等部の雰囲気、環境にすっかりなじんでいるので、スムーズに学校生活を営んでいける利点を持っています。学習面においては、本校の特色が充分に発揮できるように編成され、基礎学力の定着を図り、その成果を上げています。
8年生は、学習と生活の両面において、優れた個性と能力を発揮するきわめて重要な時期です。生徒会では中心的存在となり、役員会、評議員会、週番活動、委員会活動など、すべての分野の軸となります。春の体育祭、秋の発表会などでも推進役となって果たす役割は大きく、その過程での人間的成長を重要視して、指導には特に力を注いでいます。また、道徳やHR(ホームルーム)の授業の中で「職業調べ」を行い、進路決定に際して生徒自身の目標が立てられるように指導しています。
9か年の一貫教育に基づく最高学年の9年生は、心身ともに発達し、中学校教育のまとめの学年です。学園の教育理念に沿い、学力、情操、体力と、心身の調和のとれた高い人格の形成をめざします。また、一人1台のコンピュータを利用し、学習を行います。
全員高等学校進学を本学園の使命とし、受験指導、進路指導には、万全の体制で臨みます。特に9年生では、生徒との面談により希望進路を充分に把握し、月に1回実施される校内実力試験の結果を考慮し、保護者との面談を重ねて受験校を決定しています。
受験を目標にした生徒一人ひとりの学力向上への対策は、本学園の大きな特色です。授業はその進度、内容を受験に照準を合わせて行っており、毎日課外を利用した全員を対象とする、5教科の「個人指導」を実施しており、その効果をあげています。夏・冬休みには、入試実践力養成を目標に、演習・講義を行います。夏には、本校の施設である浅間寮で7泊し、1日9時間の学習指導を実践し、確実に効果をあげています。