学園創立者

濱野重郎

「子供と共に生き、子供を生かし、子供を通して生きる。」 草創の頃のこの言葉が、今では学園の若い教師達の腹の底に沸々とたぎっているではないか。
「世間に道理は行われ難い。しかし、吾が学園では行われねばならぬ。」教師間においても、児童間においても、父母間においても、また、その相互間においても。 誤れるものを正し、理想実現への障害を排除して勇敢に立ち向かわんとする青年教師の熱情こそ育てられるべきであろう。
私はこの念願を実現せんがために上京し、成城学園で培われ、この清明学園で発芽したのである。 道理の実現……実践……徹底 この道は厳しい。
しかし、清純で強靭な清明精神はここからも湧き出るのである。

昭和30年4月5日記

学園創立者 濱野重郎

理事長・学園長

浅野輝一

入学を前にして子どもたちは、学校ってどんなところだろうと想像しているのでしょうか。
自分の成長を実感し、今までにない新しい楽しいことがいっぱい始まり、先生にほめてもらったり、友だちとたくさん遊んだりできると考えているのかもしれません。
このように、大きな夢や期待を膨らませている子どもたちを、私たちはどのように受け入れたらよいのでしょうか。
それは、一人ひとりの子どもの存在を丸ごと認めていくことだと思っています。
そんな思いで子どもたちと接していると、子どもの心に自信が育ちます。自分がしていることを、「それでいいんだよ。」と、背中を押してもらえるのですから。
そして、その自信が、やがてやる気に繋がります。一方自分が認められている心地よさを感じると、友だちのよさを認める心も育ちます。
このように清明学園の子ども観は、「子どもが主役」と考えています。
常に子ども側に立った目線で見守り、一人ひとりの子どものよさを見つけ、寄り添って教育することを大きな目標としているのです。

理事長・学園長